百名山【赤岳】登山とおすすめ宿/J&N/赤岳天望荘/やまのこ村/百名山#15

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しらたき

前泊、後泊がやめらない。
体力無い系の登山愛好家しらたきです!
今回は後泊がなくてしんどかった~

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しらたきについて
アラフィフ愛知のオカン
コロナをきっかけに登山を始めて約4年
体力、お金、時間と相談しながら目指すは日本百名山制覇!

目次

自分の限界

登山を続けていると自分の限界はかなり早いうちに思い知らされる。
いかに体力がないかを実感し、うちひしがれることばかりよ。

体力があれば車中泊やテントの利用、自炊グッズを持ち運ぶことで費用を抑えて活動ができるけど、ない物は無い、体力が突然湧き出てくるとは無い。この先、今よりも体力が増加することも想像できない。老化をなんとか遅らせるぐらいしかできることはない。

幸い、有名どころの山々には素敵な山小屋が存在する。
お金さえ出せば重い荷物を担いで歩くことなく、雨風をしのぎ暖かい場所だけでなく、温かくで美味しいご飯も提供してくれるサービスがある。

山小屋を利用すればムリして長時間歩行の日帰り登山をする必要もなく、重たいテント類を担ぐ必要もないのだから当然、登れる山の選択肢も増える。

ケガや道迷いなど有事に冷静な対応ができなくなるから、余力を残さず限界まで活動することは危険。
年齢を重ねたら例え費用がかかろうとも山小屋を利用してなるべく自分に甘く甘く活動することが、安全に楽しく、人様に迷惑をかけずに登山を楽しむ方法のひとつかもね。

赤岳ってどこにある?

長野県から山梨県、約30㎞にわたり山々が連なる八ヶ岳にある。
赤岳はその八ヶ岳の主峰である。

八ヶ岳はいろいろな山が連なっていて、ルートをアレンジできるから、体力に自信がある方はいろいろな山を組み合わせ縦走を楽しめる。

オカンは体力消耗を回避しなるべく最短ルートで赤岳を目指す。
美濃戸口から車で10分ほど進むことで片道徒歩1時間を短縮できる「やまのこ村」という山小屋をスタート地点とした。

赤岳について

・赤岳(あかだけ)
・標高 2,899m
・歩行距離 11.8㎞
・累積標高差 のぼり1301m/くだり1305m
・登山口までのアクセス 
・登山口 やまのこ村駐車場よりスタート
・駐車場(有料) 八ヶ岳山荘150台、やまのこ村約30台、赤岳山荘60台
・トイレ(有料) 100円
・登山口付近の日帰り風呂 八ヶ岳山荘700円(税不明) J&N770円(税込)

わたしのコースタイム

活動時間 10時間11分(休憩30分を含む)

1日目
7:28 やまのこ村スタート
7:38 美濃戸登山口
10:18 行者小屋
11:50 地蔵ノ頭
12:10 赤岳天望荘 宿泊

2日目
6:37 赤岳天望荘スタート
7:10 赤岳 山頂
9:24 行者小屋
11:48 美濃戸登山口
11:57 やまのこ村

駐車場事情は切実

シーズン中の週末は登山者がにぎわい駐車場不足が否めない。
やまのこ村駐車場は予約ができるのでおすすめだが、相当な悪路なため車高の高い車ではない場合は片道徒歩1時間歩くことになるが八ヶ岳山荘駐車場がおすすめ。

八ヶ岳山荘


駐車場 150台
駐車料金 普通車1日800円 大型車1日2000円
トイレ 100円
日帰り風呂 700円
美濃戸登山口まで徒歩で約1時間かかるが、車高が高くない車はここの駐車場がおすすめ

J&Nの向い側にある八ヶ岳山荘
奥の緑の部分も駐車場、結構広い

やまのこ村

駐車場 約30台 
予約制 1日1000円
トイレ100円
注)登山口まで徒歩1時間短縮できるが駐車場までの道が悪路

やまのこ村
テントも張れる駐車場

赤岳山荘

駐車場 約60台
駐車料金 日帰り1000円 1泊2日2000円
注)登山口まで徒歩1時間短縮できるが駐車場までの道が悪路

2024年7月時点の情報です。随時公式サイトにて新しい情報をご覧になってください。

2泊3日のスケジュール

1日目 前泊
午前中 愛知県を出発
13:30頃 前泊宿のJ&N到着
14:00 J&Nでおやつ
    お昼寝、自由時間
17:00 J&Nで夕食

2日目
5:30 起床
6:00 おにぎり弁当の朝食
6:30 J&Nを出発
7:00 やまのこ村到着
7:30 登山開始
12:10 赤岳天望荘チェックイン
12:30 赤岳天望荘でランチ
17:00 赤岳天望荘で夕食

※天候が悪く山頂を目指すのは翌日にした

3日目
4:30 起床
5:00 赤岳天望荘で朝食
※天候が悪く出発を見合わせる
6:37 赤岳天望荘出発
7:10 赤岳山頂
11:57 やまのこ村
12:30 J&Nでお風呂
13:00 J&Nでランチ
      後泊なしで帰路へ

気になる費用は?

大人2名 2泊3日のおよその活動費
宿泊費用 約50,000円
交通費他 約25,000円
合計75,000円

ひとつの山を制覇するたに一人あたり37,500円だったいうことは残り85座
単純計算で3,187,500円以上かかるわけか、、、
夫婦で600万円以上、、、、、、無言

今回は飛行機、新幹線を使用していないので比較的安く行ってこれたが、

体力の前にお金が尽きる

どうしたら費用を抑えられるんだ!

宿代節約のためにテント泊をすればいいのは分かるが、テントやシュラフを担ぐ体力がないのだよ。
前泊を車中ですればいいのは分かるが、パフォーマンスが落ちて山登りに疲労を持ち越すんだよ。
1回の遠征で複数の山へ行きたいが、体の回復に時間がかかって連続で行けないのだよ。

できない言い訳を探しても意味がないので
どうしたらできるのかこれから一生懸命考えることにする。

赤岳の写真

赤岳登山1日目

さぁ、赤岳めざして登山開始!
砂利道をあるていくと5分ほどで美濃戸山荘が見えた。

北沢、南沢の分岐点
ゆるやかな登山道、美しいコケむす山林

沢にかかる橋を渡り、木々の間をすすむ
沢の水がしぶきをあげてながれていく
なにもかもが美しい八ヶ岳

行者小屋が近くなってくると石がゴツゴツしてくる

3時間弱で行者小屋に到着、トイレ、おやつ休憩。
小屋の気温16度、愛知県の暑さとはえらい違いよ。
年を重ね登山をする体力がなくなったら、避暑と運動を兼ねてここまで来て、遠くの山々を眺めかつての思い出を振り返る旅もありよね。

行者小屋を後にし、いよいよ赤岳へ向かう。
前回は夫の膝痛のためここでリターンした。
念願の赤岳1年越しの挑戦。
ヘルメットを装着し、まずは宿泊先の赤岳天望荘をめざす。

石がゴロゴロし急登ではあるが、はしごなどが設置され、登山道が整備されているので、体力ないゆるふわ系登山者でも時間をかければなんとか登っていける。

はしごが続くと普通の登山道は休憩に感じる。
ストックはジャマなのでしまい、グローブをつけて手を使いつつのぼっていく。
長いハシゴは、先に行った人が落ちてきて私までケガをするのが怖いので、先の人が登り切ったところで間をあけてのぼっていく。

ずっとこんな景色と登山道が続く、しんどいわ。

地蔵尾根って、お地蔵さんが祭られているから地蔵尾根っていうのか?

振り返ると行者小屋が小さくみ、ずいぶん登ってきたことがわかる。
お地蔵さん

いったいこの急登はどこまで続くんだよと悪態をつきたくなるが
ときおり美しい緑の稜線が見えると疲れが吹っ飛ぶ

設置されたクサリの位置がが高すぎて、わたしには届かない。
なにに使うクサリなのだろう?

クサリがあるとは言え、なかなかの登りだよ。
クサリが無かったら先へ進めないから、あるだけでホントにありがたい。

高さ2m以上の位置のクサリ
遠くに山荘が見えた!

地蔵ノ頭をすぎたら、すぐに山荘だ!
山荘までの稜線は飛ばされそうな強風で、落ちたら横はガケ
重心をひくくし、ゴリラのように歩いてきた。

赤岳天望荘

赤岳山頂は目前だが、いまにも降りそうな雨と強風。
宿泊者はコーヒーやお茶が無料で飲めるのでランチの前にまずはチェックイン
ランチを食べて天候の様子をみることにした。

山小屋のベッド、ある程度は予想していたが布団を2枚キツキツに敷ける広さのお部屋。

仕切りもない大部屋に布団を並べ、知らないおじさんの隣りで寝ることに比べたらはるかに快適。
これが快適って思えるのだから、私の感覚はかなりバグってきてる(笑)

個室1泊2食付き一人14000円

赤岳天望荘の軽食

お金さえ払えば、重い荷物を担いで登ってくなくても、こんなに温かいお食事をいただけることは本当にありがたい。いくらお金があっても、こうして現地に食材を運び提供してくれる人がいなければ、そもそも私は赤岳には登れないのだから。働いてくれる人に感謝の念が湧き出る。

14~16時ごろ赤岳の様子

ガスは晴れているがものすごい風、突風が吹いているが、さらに先の赤岳山頂を目指す登山者もあり。
一瞬でガスガスになり、小雨もふってきた。
ムリして山頂へ行かなくて正解だった。
なんてたって我々ゆるふわ登山者ですから。

14:00頃
16:00頃
17:00夕食

山小屋で様子を見ていたが、お天気が回復しないのでこの日の活動は終了することにした。
この先にある赤岳頂上小屋に宿泊予定の方が、悪天候で活動を断念し頂上小屋をキャンセルしていた。
突風と雨が降る中の登山はリスクしかない、当日でも宿のキャンセルはやむおえないよね。

山小屋内も寒いので私はフリースを着てこたつで過ごしていた。
気温36℃の愛知県とは大違い。

赤岳登山2日目

登山者の朝は早い。
朝食後にすぐ出発できるように、お仕度をしてから朝食へ向かう。

朝4時半ごろ
朝食5:00
6:37

天候が悪く出発を見合わせていたが、天気予報通り晴れてきたので6:30頃に出発

早速クサリか

みるみる晴れてきて、雲がすくない真っ青な空。

クサリ場をのぼりきり振り返ると赤岳天望荘が遠くに見える。
赤岳頂上山荘が見えた!

ブロッケン現象

丸い虹のようなブロッケン現象が撮影できた

山のあまりの美しさに感動、この美しをもっときれいに撮影したいので、
カメラが欲しくなってくるが、カメラを抱えて登るのは、今の私には体力的に厳しい。

ふりかえると宿泊した赤岳天望荘
前方は、あと少しで赤岳頂上山荘
赤岳山頂までもう少しの看板
赤岳山頂が見えた!
赤岳方面から見える阿弥陀岳が美しい
振り返ると赤岳天望荘
赤岳頂上山荘
もう少しで山頂

シーズン中の週末だと山頂で写真撮影の順番待ちがあるが、平日は待ちなしで撮影が存分に楽しめる。
可能なら人込みを避けて平日に登山できるとなによりだね。

赤岳山頂キターーーーー
山頂のほこら
山頂から見える富士山
山頂付近から見る阿弥陀岳が美しい

下山するよ

まずは下りの階段から~
振り返ると赤岳の頂上は岩ゴツゴツ
足場の悪い場所をクサリを使いおりていく
ヘルメット無しのつわものがいて驚く
文三郎尾根分岐
阿弥陀岳と中岳が美しく何枚も撮影した
えっちら、おっちら下山
八ヶ岳のなんていう山なんだろう
行者小屋テント場
行者小屋から見る赤岳天望荘?
赤岳の見納め 行者小屋から撮影

行者小屋から美濃戸口へ

鹿に遭遇 熊じゃなくてよかった
美しコケむす森をふたたび

前泊宿と下山後の風呂「yatsugatake J&N」

美濃戸口にある、お泊りできるレストラン「yatsugatakeJ&N」
このお宿のがオシャレ、キレイ、ご飯がおいしく本当に良かった。
八ヶ岳に行く際にはぜひおすすめしたい。

おわりに

1日目は悪天候で山頂手前で活動終了した。
時間に余裕があったので山小屋のこたつで雑誌を読んだりお昼寝しゆっくりとした時間を楽しんだ。

山小屋の外は気温11℃、寒くてフリースジャンバーにマフラーという真冬の服装だった。
愛知県の35℃がウソのよう、山頂付近は涼しというより寒いのだ。

一晩中強風が山小屋にふきつけ常にガタピシャと大きな音がし、翌日下山できるのか不安を感じた。
小雨と強風の中でもしも山小屋がなかったらと想像するだけで恐ろしい。

もしもこの場で一夜を明かさなければならなくなった場合、強風過ぎてテントを張れず、体にテントを巻き付けるしかないだろう。雨でぬれたところに強風で一気に体温を奪われ低体温症になりあの世行きになりかねない。

全国の温泉宿と比較したら決して山小屋は快適な所ではない。フロも無ければ寝床は狭いトイレはクサイし美食もない、しかもお値段は山小屋のほうが高い場合もある。
しかしながら大自然という場にあっては、山小屋の存在、そしてそこで働いてくれる方々なくしては、自分の命すらまもれない状況もあるのだから、もはや値段じゃないのよ、お値段が多少高くても泊まりたい。
コーヒー1杯に「こんなに温かいものがここで飲める本当にありがとう」と心から感謝の気持ちが湧き出る。
あらためて登らさせていただいているという気持ちになる。

念願の赤岳に行けて、何度も写真を見ては顔が緩む。
下山直後は極度の疲労でもう二度と登るもんかと思ったが、疲労が回復すると次の山選びに忙しくなる。
毎週登山で3~5日家を空けると、仕事がたまる、ゴミがたまる、食材が痛む、植木カラカラ。
ゴミの収集日が火曜日だから、ゴミを捨ててから出発できるように火曜日出発にすればいいね。

若い時は体力はあるがお金と時間がない
働き盛りの時期はお金に余裕ができても時間がない
さらに年を重ねるとお金と時間があっても体力がない
この先年を重ね体力は衰えることは必至、人生の残り時間を計算しつつ後悔なくチャレンジしていきたい。

赤岳登山中は携帯電話の電波が時々はいる、株価が大きくさがっていたので電波が届いたときに買い増しした。
こんなことろで買う必要は全くないのにね。
10日後、日経平均大暴落ブラックマンデーが来るとも知らず、山の中からポチポチしていた。
はてさて、わたしの持ち株はその後どんな悲惨なことになったのかお楽しみに。


しらたき

最後までお読みくださいましてありがとうございます。
それではハッピーな人生を(^^)/~~~

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